名前詩の商用について

「名前詩」は人の名前を頭文字などに使用して作る詩のことで、古くから日本にある折句から派生した造語です。

折句を単なる言葉遊びではなく、大切な人に感謝の気持ちを伝える言葉の贈り物として形にしたものが「名前詩」です。
当協会役員が「名前詩」「名前ポエム」という言葉を商標登録して約10年、多くの感動作品を生み出し「名前詩」はギフトとして少しずつ認知され始めました。
実績としては株式会社ゆうひ堂(理事長光山が経営する企業)だけでも、10年足らずでクチコミは1万件を超えています。
(※楽天市場公式レビューなどで確認可能です)

近年では日本古来の折句よりも名前詩の知名度が高くなり、登録商標と知らずに折句作品を名前詩として発表する作家さんも多くなりました。

登録商標は商品や役務の財産的価値を担保する為に取得していますので、本来なら「名前詩」の無断商用に対しては取り下げを要求するべきなのかも知れません。
しかし「せっかく盛り上がっている折句文化を権利行使で妨害したくない」との思いから、折句を名前詩として商用できる条件を設け、ルールを守れば誰もが名前詩作家として活動できる環境を作りたいと考えました。
「名前詩」という言葉を独占するのではなく、正しく普及させるために権利で文化を守ることにしたのです。

一人でも多くの作家さんと一人でも多くの方に感動を与え、日本古来の文化を令和の時代に普及させたい

その思いを胸に一般社団法人日本名前詩協会は誕生しました。

当協会役員が作ってきた折句は「ただ名前が入っているだけ」ではありません。
もちろん詩が自分の名前から出来ているだけで感動に繋がる場合もありますが、それだけではここまで「名前詩」が普及することはなかったでしょう。
ギフトとしての地位を確立できたのは、常に感動を意識して折句を作り、研鑽を重ね、作品を手がけてきた結果に他なりません。

「名前を使用して作る詩」は「名前」の相手に思いを巡らせ時間をかけて丁寧に作ることで初めて感動が生まれます。
当協会役員は「名前詩」を販売する中で「ご依頼者様の思いをしっかりとヒアリングすること」
「詠み手に感動してもらうために、歓喜・魅了・懐古・驚嘆などの要素を入れること」を心掛けて誠実に制作することの大切さを学びました。

  • 良い言葉が並んでいるが、文章としての脈略がない詩
  • 『言葉重複』があり、趣や広がりのない詩
  • 名前が入っているだけで、誰にでも当てはまる無難な内容の詩
  • 予め用意された50音別のテンプレートや定型文を組み合わせて作る詩

このような詩からは大きな感動は生まれません。
折句を「名前詩」として商用する際は、どうか「名前詩」と真剣に向き合ってください。
「名前詩」は当協会役員が長い時間をかけて育んできた、かけがえのない宝物であり財産です。
折句文化を盛り上げたい思いはありますが、感動を生まない作品・趣のない作品を「名前詩」として認める訳には参りません。

そこで当協会では正しい普及と商標を守る為に、明確な基準を制定し会員制度を設けました。
誠実に創作されている会員の皆様と「名前詩」の呼称を共有し、新しい文化を更に盛り上げて参りたいと考えています。

名前詩協会が定義する「名前詩」の条件

  • 詩の中に言葉重複がないこと(技術的観点)
  • 誠実に作詩をしていること(倫理的観点)
  • 感動につながる作品であること(技術的観点)
  • 他者の作品を模倣していないこと(倫理的観点)

『言葉重複』とは

例えば『やました まさよし』さんの名前詩を作る場合、
名前文字である2つの『し』をどちらも『しあわせ』から始めると言葉が重複します。
また、『し』を『しあわせ』とし、『さ』を『さち』にすると意味が重複します。

『しあわせ』と『しあわせ』
『しあわせ』と『さち』
『えがお』と『わらい』

一つの作品に同じ言葉、同じ意味合いの言葉が存在する状態が『言葉重複』です。
日本名前詩協会は詩の中に『言葉重複』が存在する作品を『名前詩』として認めていません。
なぜなら『言葉重複』が存在する作品は、詩の広がりが半減する分、味わいが薄くなり感動も小さくなるからです。

『名前詩』は「相手を想う気持ち」をしっかりと込めて、言葉のチカラで『感動』を創造する芸術です。

素敵な言葉はついつい何度も使用したくなりますが、ポエムを単に良い言葉で埋めるだけではなく、しっかりと文脈を考慮して正しい文法と美しい日本語でメッセージを綴ってください。
『名前詩』は名前を使用するという制約がある為、言葉重複も考慮すると容易に作れるものではありませんが、語彙力を高め、感性を磨き、時間をかけて誠実に作詩をすれば不可能なことではありません。

「名前詩」「名前ポエム」は一般社団法人日本名前詩協会が管理する登録商標です

本来「商標」とは商品や役務の財産的価値を担保する為のものですが、当協会は利権を独占するのではなくルールとモラルを守れる方へは「名前詩」商標の商用を容認いたします。
「名前詩」商標を商用されたい方は、事前に日本名前詩協会へ入会してください。

※「名前詩の条件」を満たせない方は入会をお断りいたします。
(協会の判断により準会員として入会できる場合があります)
※「名前詩」商標を商用する際は「日本名前詩協会認定マーク」を必ず表示してください。
※「名前ポエム」商標は入会いただいても原則使用できません。

作家としての誇りを胸に、クオリティの高い作品を創作される方のご入会をお待ちしています。

「名前詩」を手にした人が、幸せと感動で包まれますように